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〜レス妻の目覚めの記録〜

女性の五感を研ぎ澄ます愛撫実践法「スローセックス完全マニュアル」その3

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女性の五感を研ぎ澄ます愛撫実践法「スローセックス完全マニュアル」その3

 

に続き、今回は具体的な愛撫テクニックについてみていきましょう。

 

アダム徳永さん(以下アダムさん)の『スローセックス完全マニュアル※1』を元に、Youtubeチャンネル「アダム徳永のスローセックス大学※2」からも合わせてご紹介します。

 

 

基本のタッチと流れ

アダムタッチ

以前の記事でも軽く取り上げましたが、スローセックスの根幹を成す愛撫法である「アダムタッチ」について。

 

ポイントとなるのは、指先が皮膚に触れるか触れないかの微妙で繊細な"タッチ圧"。「強い刺激ほど感じる」という思い込みがそもそもの大間違い。強いとは真逆の"微弱"な愛撫こそ、女性の性感帯に理想的な刺激を送り込むのです。

p90

 

動かし方は

  • 指は楕円運動で動かす
  • 等間隔に並んでいる指先を無闇に動かさないこと
  • 手を動かすスピードは、秒速3cmが適正速度

です。

女性は「規則正しい動きに安心する」性質があるのでとてもリラックスできます。なおかつ次の指の動きを予測できるため「もうすぐあそこを触ってもらえる」という期待感が、性感の開発に効果的に作用します。

p91

 詳細は動画をご覧ください。

 

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パームタッチ

もう一つのタッチ法として、「パームタッチ」があります。これは、手のひら全体を肌にやや強めに押し付ける方法で、アダムタッチをくすぐったがる時にも有効です。

詳細は動画をご覧ください。

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ポイントは 

  • パウダーでサラサラに
  • 手のひらを密着される
  • 右手右回りで秒速10cm
  • 仙骨から肩まで繰り返し5分

 

「アダムタッチ」と「パームタッチ」の二つの愛撫法を併用して、焦らずゆっくりと、女性を感じやすいカラダに導きましょう。 

 

 全体の流れ

二つのタッチ法を学んだら、次はこちらの動画で、愛撫の全体の流れをまずは把握していきましょう。

 

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全体の流れとしては、以下のような手順が紹介されています。

  1. パームタッチ
  2. アダムタッチ
  3. 髪の毛・顔の頬
  4. 脇腹
  5. 腕〜手のひら
  6. 背中
  7. 太もも
  8. お尻
  9. 下腹部
  10. 乳房・乳首
  11. 太もも
  12. 女性器

 

たくさんのプロセスがあって驚かれたかもしれません。

これまで見てきた「性メカニズム」も、改めて思い出してください。全身を隅々まで愛撫することで、性感脳が開かれ、性エネルギーが蓄えられていくのでしたね。

 

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女性は官能モードに至る前に、必ずリラックスモードを経由する

 

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「感じる」と「イク」は違う

 

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男性は火の性、女性は水の性



 

ソフトな刺激を快感と受信できるカラダにチューニング

全体の流れを掴んだら、個々の触れ方をチェックしていきます。

 

どのような意識で触れていくのか、本の方がわかりやすいと思ったので、本からいくつかピックアップしてみます。

 

髪の毛・顔の頬

ジャンクセックスで強くて大味な愛撫に慣れてしまったカラダを、ソフトな刺激を快感と受信できるカラダにチューニングしていく作業が必要なのです。このチューニングに有効なのが、"髪の毛への愛撫"です。

p95

 

男性は「えっ!?髪の毛への愛撫?」と驚かれたかもしれません。

 

私自身は、これまで相手といい雰囲気になった時や甘えたくなった時、いつも「髪を撫でてほしい」と思いながらも、それが伝わらないもどかしさを感じていました。なので、このくだりは、言葉にならない自分の気持ちを汲んでもらえたような気がして、感激した箇所です。

 

髪の毛の次は、顔の頬への愛撫と移っていくんですが、顔の頬も、これまで触れて欲しいと何度も思いながらも、全然触れてもらえなかった場所。

 

顔は性感帯の宝庫(p96)

 

これも是非知っておいていただきたいです。

 

髪や顔の触れ方のポイントを補足すると、例えば、目の前に子犬や子猫がいたとして、どのように触れるかイメージしてみてください。傷つけないように、また怯えさせないように、優しくそっと撫でるのではないでしょうか。

 

また例えば車が好きな方でしたら、目の前に喉から手が出るほど憧れていた、入手困難な車があって、「今日1日、自由に乗っていいよ」と言われたと想像してみてください。どのように触れられるでしょうか。おそらく、いきなりドアをバンッと開け閉めしたりベタベタ触ったりはしないと思います。少し離れてボディ全体を愛でたり、寄って細部を観察したり、そっと触れて感触を味わったりするのではないでしょうか。

 

ぜひ、そのような感覚で女性に触れてみてください。大切に思う気持ちが相手に伝わって、二人の波長が合ってくると思います。

 

 

レインボーキス

次はキスの方法を見てみましょう。

キスはセックスの導入部で、非常に重要な愛の技術です。最初に男女の粘膜と粘膜が触れ合う神聖でセクシャルな行為であり、セックスの快感度や満足度を大きく左右する性エネルギーの出会いの瞬間でもあるのです。しかしながら、射精が最大の目的になっている男性の中には、キスを単なる通過儀礼と考える人が少なくありません。

p100

ほんとそう。

キスの重要性に気づている男性は、どれほどいらっしゃるでしょうか。

 

今こそキスの素晴らしさを見直しましょう。豊かなキスは、そのままセックスの味わい深さに繋がります。

一般的には情熱的で荒々しいキスが、最上級のキスのように思われがちですが、それはキスの一パターンにすぎません。

p101

 

アダムさんは、決して濃厚なキスを否定されているわけではないのですが、

いきなり男性が舌をねじ込んでくるようなキスは、濡れてもいない膣にペニスを挿入するようなもので、尊厳ある人間のセックスでは礼節を欠く行為だと私は思うのです。

 

では、理想的なキスとは何か?それは、五感すべてをフル稼働させて、"深い感性で味わう"キスです。
性欲を満たすだけのキスと、"幸福感"に包まれるキスとの決定的な違いは、感性にあるのです。

 

セックスの導入部におけるキスは、"ソフト"が基本です。
女性とは、フランス映画のラブシーンのような美しいセックス の始まりを望んでいるということを、男性はしっかりと頭に叩き込んでおきましょう。

p104

 

女性の気持ちを代弁していただき、ありがとうございます。

 

アダムさんは、レインボーキスとして、キスの7つのバリエーションを紹介されています。

  1. アダムキス
  2. ビギニングキス
  3. サウンドキス
  4. タン(舌)キス
  5. ディープキス
  6. ペニスキス
  7. バキュームキス

最初は超繊細に、感触や温もり、音などを楽しみながら、だんだん官能的なキスになっていきます。イラスト付きで解説されているので、詳細は動画をご覧ください。見ているだけで、味わい深くて気持ちいいキスが想像でき、試してみたい!って思えました。

 

www.youtube.com

 

首から鎖骨

キスの次に、すぐに愛撫の照準がオッパイに移行してしまうのが、今、日本全土を侵食しているジャンクセックスの悪しき典型です。実は、普段ほとんどの男性がスルーしてしまっている(中略)首から鎖骨周辺には、(中略)”感じるを楽しむ”ポイントが集中しているのです。

p110

鎖骨にも感じる場所があるというのは知らなかったのですが、読んでいるうちに触れて欲しいって思いましたね。

 

女性の鎖骨をじっくり鑑賞してみてください。(中略)鎖骨は、”窪み”、”鎖骨”、”鎖骨の下側”の3ヶ所に分解して、隅々まで丹念に愛撫しましょう。

漠然と触れるのではなく、”窪み”、”鎖骨”、”鎖骨の下側”の3ヶ所に分解するのがポイントなのですね。

 

丹念な愛撫によって、癒されてリラックスした状態の中でこそ、女性は愛されていることを実感できるのです。そして、愛されているという実感が、性的な刺激と相まって性感脳が活性化されます。
心が癒されながらカラダが敏感になる。これがスローセックスの効果です。

p111−112

ほんとにそうだなと思います。

このように、触れ方の説明だけでなく、女性の中にあるうまく言葉にできない思いや心の動きを、丁寧に拾い上げて言及してくださるところが、アダムさんの本当に素晴らしいところだと思います。

 

鎖骨の次は、肩、二の腕、上腕、手のひら、指先へ。

こんな風に順番に触れてもらったら…とイメージするだけで、女性の皆さん、癒されてきませんか?

 

足からくるぶし

本当はとても感じやすい部分なのに、ほとんどの男性が見落としている性感帯が”足”

p125

だそうです。足は、隠れた名性感帯なのです。 

 

なぜかと言うと、アダムタッチが特に効く部位の3大特徴があって、それが

  1. 骨に近い部分(肘や鎖骨など)
  2. カラダの裏側(背中や膝の裏など)
  3. カーブのきつい部分(肩から腕にかけてのラインなど)

なのですが、足はこの3大要素をすべて含んでいるからなんです。

 

触れる順番は「つま先」から。

なぜつま先か?足、ふくらはぎ、太ももなど下半身の愛撫における大局的なテーマは、下半身の局地で発生した性エネルギーを子宮に集中させることです。ですから下(つま先)から上(子宮方向)に向かって愛撫していくのが大原則となるのです。下半身愛撫のスタートラインはつま先、と覚えてください。

p126

 

ちゃんと理由があるのですね。

つま先の他に、足裏、足の甲、くるぶし、足指の股など、具体的な愛撫方法が解説されています。そうなんだ!と驚いたり、気持ちよさそうと思ったり。

 

女性の体は、本当に全身が性感帯なんだなぁ。

 

 

男性はとりあえず実践した方が得

さて、いかがでしたでしょうか。

 

ご紹介したのはごく一部ですが、これまで意識を向けたなかった場所に、こんなにもたくさん性感帯が潜んでいたり、触れ方のコツがあるとは思ってもみなかったのではないでしょうか。

 

前々回の記事

「経験を積めばなんとかなる」というのも正しくありません。ちゃんとした知識や技術という基礎が根底にあって初めて、経験は経験としてカウントされるのです。

p35

という引用をご紹介しましたが、改めて、漠然とした愛撫の無力さを感じます。

 

正しい愛撫方法とそれによる効能をどれほど理解し、実践できているか。その積み重ねがあって初めて経験は経験としてカウントされるのですね。

 

以前、しみけんさんの動画を見た時に、「キス以前」と「キスしてから胸に触れるまで」の部分が、男性の意識からスッポリ助けてしまっていることの気がつきましたが、この本には、その触れ方と重要性が書かれていたのです。

 

今まで、キスした後、すぐ胸、女性器を愛撫してきた男性にとって、それ以外の場所の重要性はすぐには理解し難いかもしれません。また、AVの激しい刺激が当たり前と思っていた場合、ソフトな刺激で女性が感じるなんて、懐疑的になられるかもしれません。

そんな考えを改めるのは後からで構わないので、とりあえず実践してください。女性は男性を必要としています。 女性一人では真の幸せは得られないからです。男性は早く気付いた方が絶対得です。

 

実際に試してみて、必ずしもわかりやすい反応があるとは限りませんが、隠された宝物を探すように、丹念に触れてあげてください。

 

全身を丁寧に優しく触れられることで、女性は大切にされているという幸福感に包まれ、相手の男性への信頼感が増していくことでしょう。固く閉じたつぼみがほころび、やがて、みずみずしい感性の開花につながっていきます。

 

 

次回は、胸、クリトリスの愛撫法をご紹介しながら、スローセックスの核心に近づいていきます。

 

 

 

参考・引用文献
※1) アダム徳永. 実践イラスト版 スローセックス 完全マニュアル. 講談社, 2011.
※2) ”アダム徳永のスローセックス大学”. YouTube. https://www.youtube.com/channel/UCBa-WsIwenOBZr_lEHmoBxA, (参照 2020-9-6).

アダム徳永『実践イラスト版 スローセックス完全マニュアル』