の続きです。
前回の投稿で、「女性の絶頂ブログ」(18歳未満は閲覧不可)というサイトの記事をもとに、女性のオーガズムに関するさまざまな体の反応をご紹介しましたが、女性の体ってすごいなと、ただただ驚くばかりでした。
そしてどの女性もエロくて綺麗で、何よりほんっと気持ち良さそうなんですよね。
どうやったらこんな風になれるんだろう、とその秘密に関心が移っていきます。
よくよく読んでいくと、こちらの記事にその大事なポイントが書かれていました。
内容としては、サイト運営のコンセプトが書かれているのですが、その中で
- エッチに関する女性たちの不満は大きく分けて4つある
- なぜ不満がなくならないのか
- どうすれば気持ちよくなれるのか…
といったことが書かれています。
いずれも、体験女性のリアルな声や実際の体験を通して得られたものをベースに書かれているので、共感できることも多く、また、自分では気づかないポイントなども書かれていて、どれも参考になる内容でした。
テクニック以前のとても大切なことが、わかりやすく解説されていますので、エッチの経験を今より前に進めたい方は、ぜひじっくり読み込まれるといいかと思います。
今回は、この「女性の絶頂ブログ」や自分自身の体験、友達からの話などをもとに、「気持ちよくなることをブロックしているもの」について見えてきたことがありますので、それについてまとめていきます。
セックス中の女性の頭の中は意外とごちゃごちゃしている
まず、知っていただきたいのはこれですね。女性って実は、エッチ中に結構いろんなことをごちゃごちゃと考えてしまってるんです。
これをはっきり認識したのは、AV男優しみけんさんのテクニック解説動画を観た時でした。
sexual-bookmark.hatenablog.com
この記事に書いたように、男性と女性とでは、セックス中の頭の中が全く違うんだと気付かされたんです。
男性は頭を空っぽにして「気持ちいい」に向かってまっしぐらになっている時、女性はいろんな悩みや考え事を手放すことができず、集中できていないんだと。
どんなこと考えているかというと
「悩みや願望」「罪悪感」「恐怖」といったことです。「現実的な心配」もつきまといます。具体的にみていきましょう。
悩みや願望
これは、「女性の絶頂ブログ」の記事のあちこちに体験女性の応募動機として書かれています。例えば
- イッたことがない、中の気持ち良さがよくわからない
- オナニーではイケるが、セックスではイケない
- 彼氏より上手い人としてみたい
- 彼氏のエッチがマンネリで自分が奉仕するばっかりなのでいろいろされてみたい
などなど。
私自身に当てはまることもありましたし、きっと多くの女性たちも同じように感じているのではないでしょうか。
そして問題は、そんな悩みや願望に対して「相手に言いたいけど言えない…」と葛藤を抱えていることだと思うんです。こういったことを女性から伝えるのは、すごくハードルの高いことだからです。特に相手のことが大好きなほど言えなくなります。
それが先ほどの記事にも書いてありました。
女性がエッチに関して我慢や遠慮をしてしまうのは、相手に嫌われたくないからです。
相手との関係を大切に思うあまり、エッチに関しての不満や願望を口に出して伝えることを思いとどまり、我慢や遠慮をしてしまう女性がとっても多いということなんです。そして、それは好きな相手だからこそ起きてしまう問題です。
もうね、女性の気持ちをこんなにまで汲み取ってもらえたことに、すごく感動しました。これって、なかなか男性には気づいてもらえないことなので、諦めてしまっているところがあったんですよね。
本音を伝えて相手との関係がギクシャクするくらいなら、自分がちょっと我慢すればいいんだって思っちゃうんです。
そんなの、全然良くないんですけどね。
我慢し続けてしまうと、相手を好きになる程、一緒にいるのが辛くなっていってしまいます。相手を気遣って我慢したり演技をすることは、結局は自分自身を偽り、傷つけていることになりますから。
どうすればいいかは、この投稿の後半にまとめています。
罪悪感
罪悪感についてはこちらの記事に書かれています。
この方は、下ネタ厳禁の家庭で育ち、いつしか「エッチなこと=いけないこと」という認識が芽生えた、とあります。
またこちらの記事には
「オナニーやエッチに罪悪感を抱いてしまう」『(オナニーを)親に見つかって、注意されてから「いけないことなんだ。」と思』うようになった女性もいる、と書かれています。
私自身、親との問題でこの感情が強くありました。また、周りの友達なども見ていると、セックスに対して、悪いこと、はしたない、いけないことといった抑圧した感情を持っている人は、家庭環境や親との関係が影響していることが多いと感じています。
また親との関係に特に問題がなくても、小さい頃に性器を触ってるところを「そんなところさわったらだめよ!」と怒られたことが、普通にあると思うんですよね。
自分の子や周りの子たちを見てると、小さい子どもが自分の性器を触るって、ごく自然にやってることなんですが、親の何気ない言動の積み重ねによって、いけないことなんだ、汚いところなんだ、と刷り込まれてしまってる方は多いと思っています。なので、罪悪感は結構根深い問題だと考えています。
本当は、性器は汚いところではなくて、「汚れた手で触っちゃいけないところ」なんですけどね。大事なところですから。
恐怖感
処女の方や経験が浅い方の場合、自分の体に指やペニスが入ってくることへの恐怖感がある場合があります。異物が入ってくるような違和感だったり、実際に痛みがある場合もあります。
そういう方は、自分に優しく触れるところから始められるといいのではないでしょうか。こちらの記事をどうぞ。
それ以外にも、快感に至る状態が、自分の体が自分のものじゃないような感覚になり恐怖を感じる、という場合もあるようです。
オナニーは気持ちよくなると途中で怖くなりストップしてしまうため、オナニーでもエッチでもイッたことがない
こちらの記事には、その恐怖感への対処が書いてあります。
自分の体のコントロールを失うって、慣れないと怖いです。(中略)
怖いと思っても、そこで身を任せちゃう。
そうして乗り越える体験を繰り返せば、大丈夫になってきます。
現実的な心配
悩みと似ているようですが、ちょっと違います。これはずばり、妊娠の可能性を常に心配しています。先ほどの、大好きな人に嫌われたくなくて遠慮や我慢をしている女性の心理を思い出してくださいね。
男性が避妊をしてくれなかったり、してくれたとしても付け方が適当だと、不安が強まることになり、でも言い出せなくて「今日安全日だっけ?」「最後の生理はいつだっけ?」と心配で頭の中がいっぱいになります。
「病院でアフターピル(緊急避妊)、処方してもらったほうがいいかな」「結構高いから、彼氏に半分負担してもらえないかな…」そんなことを考えてしまっているかもしれません。
快感のメカニズム
こんな風に女性は、悩み・恐怖・罪悪感など様々なことをぐるぐると考えてるんですね。
ここで、「快感のメカニズム」ついて軽く触れておきます。
ある婦人科の先生が著書の中で
感じるというメカニズムについても、たとえば性器への物理的刺激があったとすれば、性器に張り巡らされている末梢神経が刺激情報をキャッチするわけです。それは脊髄を通って、大脳に伝えられます。そして大脳が快感として判断すると、再び脊髄を通じて末梢神経にフィードバックされる。そこで快感が勃起などの反応になるわけです。
北村邦夫. 専門医が伝える40代からの幸せ♡セックス. 中央公論新社, 2010. p68
とか
セックスを突き詰めていえば、脳が感じ取る行為です。
同 p75
と書かれています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、簡単に言うと肌への刺激が信号となり、脊髄を通って脳で快感を感じているのです。刺激を与えているその部位で、快感を感じているわけではないのですね。
つまり、あれこれ考え事をしていると、脳は肌からの信号を受け取ることができず、気持ちよくなることができないのです。
だから、不安や心配事はできるだけ取り除き、また気持ちを落ち着かせるなどして、エッチに集中できる状態にもっていくことが大事になってくるんですね。
一方男性は、特に意識しなくても頭を空っぽにして集中することができると思います。それは決して馬鹿になってるということではなく、体の仕組み上必要な働きなのだと思います。とはいえ、体の反応のままに突き進むことは、女性の心を置き去りにし、時には体を傷つけます。女性の反応をよく観察し、自身の体をコントロールする必要はあるでしょう。
ちゃんと気持ち良くなるための対策
そこでちゃんと気持ち良くなるには、男性は
- 女性がさまざまな感情や思いを抱えていることを知る
- 女性の悩みと望みに耳を傾ける >>限定記事について - 女性の絶頂ブログが参考になりそう
- 妊娠を望んでいない場合はきちんとコンドームを使うなど、少しでも女性の不安を取りのぞく(膣外射精は避妊ではありません)
といった配慮が必要だと思いますし、
女性は
- さまざまな感情や思いを抱えていることを自覚する
- 自分の気持ちを相手に伝えられるように、普段から意識する(後述してますが自分との信頼関係がポイント)
- 不安の多くは知らないことからくるので、男性視点の発信を鵜呑みにせず、わからないことや疑問に感じたことはちゃんと調べる
(このブログでは、女性視点で調べたことを発信しているので、よければ他の記事も参考にしてください >>目次)
といったことが求められる思います。
目からウロコのエッチのルール
その上で、二人でエッチのルールについて話し合うことができれば、より良い時間が過ごせるようになると思います。お互いが心から楽しむための、エッチの約束事を決めるんです。これ、最初にご紹介した記事に書かれていたんですが
我慢や遠慮はなし。お互いにしたいことを我慢せずしたいと言い、聞きたいことを遠慮せず聞く。
どうしてもしたくないことは断っていいし、強制されない。
というルール。目からウロコでした。
いざ、エッチが始まってしまったらなんとなく流されてしまいがちですし、後から、こんなことしてほしかった、これが嫌だった、と言われた方も寂しいだろうと思います。最初に伝えておくことでトラブルも減りますし、女性も安心して臨めますね。
「我慢せず」言う、「遠慮せず」聞く、「断っていいし、強制されない」というのが、重要なポイントだと思います。
これができて初めて、いいエッチをするためのスタートラインなのだと思います。
最近「性的同意」という言葉をよく耳にするようになりましたが、する・しないの意思確認で終わらず、ここまで踏み込んで話することが当たり前になるといいのにと思いました。
なお「女性の絶頂ブログ」では、実際に「体験を通して快感を学ぶ」ことが重要という考えから、その機会を提供する目的で運営されているようです。
実際に体験できれば一番いいと思いますが、体験できなくても、このサイトの動画をみたり記事を読むことで得られる学びは大きいと思います。
自分自身との信頼関係って?
私自身、罪悪感が根深くあったと書きましたが(初めて彼氏ができた時に、母に言われた言葉が深く刻まれていました)、自身のネガティブな感情と向き合い、癒すことによって、取り除くことができました。その過程で自分自身との信頼関係を結ばれていったのですが、その結果、今まで気を遣ってなかなか本心が言えなかったのが、少しずつ言えるようになっていったんですよね。
自分が傷つくことも、相手から嫌われることも恐れなくなったというか。
自分で自分の意見を尊重できるようになると、他者の意見も尊重できるようになったというか。
性に対する罪悪感を持っていたり、自分自身との信頼関係って?と思われた方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
(つづきの記事はこちら)
この記事の感想をいただきました!
女性の絶頂ブログ 気持ち良くなることをブロックしているもの
が良かったです。
恐怖があるとだめなのは分かっていましたが、どう恐怖を取り除くのか1つ1つ丁寧に書いてあるのでとても参考になりました。
男性との信頼関係だけでは足りないと感じていました。
女性が自分自身とどのように向き合うのか丁寧に説明してくれているところが素晴らしいと思いました。
女性はイキたいと思いながらも、同時にとても怖いと感じていると思います。
りょうすけ・男性