- 女性の性的な潜在能力を教えてくれる「女性の絶頂ブログ」その1
- 知らないことだらけだった女性のオーガズムのこと「女性の絶頂ブログ」その2
- 気持ち良くなることをブロックしているもの「女性の絶頂ブログ」その3
- ちゃんと気持ちよくなるための秘密「女性の絶頂ブログ」その4
- 自分の体に触れてみる「女性の絶頂ブログ」その5
5回に渡って「女性の絶頂ブログ」(R18+指定)というサイトの記事ご紹介してきましたが、今回で最終回です。
以前、AV男優しみけんさんのテクニック解説動画を取り上げた記事
で潮吹きについて少し触れましたが、今回もう少し掘り下げてみたいと思います。
潮吹きと快感が関係ないことは、エッチに関する情報を読んでると色んなところに書かれているので、私が取り上げるまでもないと思ったんですが、その一方で、潮吹き信仰も(?)まだ根強くあるようです。
なので、せっかくならその情熱を、潮吹きよりももっと確実に効果のあるテクニックに向けたらいいのでは、と女性の立場から思ったことをまとめました。
どれくらい関心ある?
私が潮吹きという言葉を知ったのは比較的最近なんですが、一般的にどの程度関心を持たれてるものなのかよくわからなかったので、まずはグーグルトレンドでチェックしてみました。
グーグルトレンドとは、Google社が提供している無料ツールで、Googleで検索されたキーワードの動向などをチェックできるものです。
「潮吹き」「オナニー」「射精」の三つのキーワードで過去一年間の関心度を比較してみました。
平均(左の棒グラフ)でみると、「オナニー」が一番多くて87、次に「潮吹き」36、「射精」30という結果でした。「潮吹き」は「オナニー」の半分以下だけど、「射精」より検索数が多い、という結果です。思ったより多いなという印象。
こちらは、「潮吹き」の関連キーワードを人気順に並び替えたもの。
潮吹きのエロ動画を探している感じでしょうか。「無修正」「大量」というキーワードも見えます。興味津々な様子が伝わってきます。
次に、エロワードとは違う、一般的なキーワードでも比較してみました。すると「尿」というキーワードと近いことがわかりました。普段は「尿」の方が多いですが、時折「潮吹き」の方が多いこともあります。
尿の人気の関連キーワードを見ると、「検査」「結石」「蛋白」などの単語とともに検索されていて、健康に関する悩みが垣間見えてきます。尿にまつわる健康不安を検索するのと同じくらいの関心度で、「潮吹き」も検索されている、と考えることができそうです。
AV男優の潮吹きに対するスタンス
次に、実際にAVで潮吹きをされているAV男優は、潮吹きに対してどのような見解を持たれているのか見てみましょう。
さきほど触れた動画で、しみけんさんは
潮吹きにまったく意味はありません。出るつもりのないオシッコ
※1(26:15)
とおっしゃっていて、この一言に尽きると思います。この言葉に続いて、動画では潮吹きが生まれた背景やどこを刺激すればいいかの説明がありました。
潮吹きはAVの制限された表現の中で、いい作品にするために発明されたものだということ、そしてAVの潮吹きは、演出のために膣から膀胱を刺激して尿を押し出しているだけだということがわかります。
また、潮吹きを有名にされたのはAV男優の加藤鷹さんという方なのですが、加藤鷹さんの著書によると
多くの男が「潮吹き」にこだわりすぎているのも問題だ。(中略)今回伝えたいのは、「潮を吹かせればイカせたことになる」という固定観念を捨ててほしいということだ。潮を吹かなくても、女性は激しくイクし、失神することもある。女性の体と、もう一度ちゃんと向き合ってほしい。
※2 p120
と書かれています。
「女性の体と、もう一度ちゃんと向き合ってほしい」というのを別の言葉で言い換えると
「繰り返しになるが、女性がイクためには、女性の立場に立った、長く優しい前戯がなくてはならないのだ。」
※2 p119
ということになるかと思います。
女性を快感に導くために必要なのは、長く優しい前戯であって、潮吹きではないのですね。
AV男優の一徹さんも著書のなかで
潮を吹いているからといって、女性がイッていると限りません。
※3 p30
と書かれてます。
加えて、AV女優さんは水を大量に飲んで撮影に臨んでいるとか、吹いた潮から直前に飲んだもの(コーヒーなど)がわかったり、ビタミンを大量にとったりすると色の濃い潮がでる、というエピソードも紹介されていました。
大量ってどれくらいかというと、あるAV女優さんは水を6リットル飲まれてるそうです。すごい量ですよね。きっと撮影の間中、おしっこのことで頭がいっぱいになって、快感どころではないんでしょうね。
そこまでするのは、やはり「いい絵」が撮りたいからなのでしょう。
引用・参考文献
※1 “しみけん性愛論書”. MGS動画. http://sp.mgstage.com/general/pages/shimiken-sextechnique/, (参照 2020-07-25).
※2 加藤鷹. エリートセックス. 幻冬舎新書, 2007.
※3 一徹. せっくすのほんとう. ディスカバー・トゥエンティーワン, 2019.
本当の潮吹き?
「女性の絶頂ブログ」にも潮吹きに関する記事があり、様々な情報源とご自身の体験談から、さらに深く掘り下げられています。読むと、潮吹きの別の側面も見えてきました。
強制的な潮吹きは快感とは無関係というスタンスは基本的に同じなのですが、気持ちよくなった結果、失禁してしまうことはあるという話が書かれています。実際の体験談として、女性に触れていない状態で女性が潮吹きしたことがあったそうです。
また、尿ではない別の分泌物がでることもあるという説もあるようです。
AVの影響を受けて、無理やり潮を吹かせようとするのは、女性を喜ばせるどころか、かえって痛い思いや恥ずかしい思いをさせてしまうリスクの方が高いです。
一方で、気持ち良くなりすぎて、おもらししてしまうこともあるようです。ですが、「そういう現象がある」と、知っておくだけでいいのではないでしょうか。狙いに行くものではないでしょう。
それでも潮吹きにこだわってしまうとしたら、きっと女性を喜ばせたいという気持ちからだと思うので、その情熱を空回りさせるのではなく、せっかくならもっと確実に喜ばせられることに注いでみませんか?
潮吹きよりオススメ!簡単なのに効果バツグンなテクニッック
女性が気持ちよくなるために必要なことは
にまとめましたが、ここに書ききれなかった内容で、女性からみて、これをされたら絶対嬉しい、というテクニックを2点、追加で取り上げたいと思います。
目を優しく見つめる
一つは「目を優しく見つめる」ということです。
えっ、そんなこと?と思われたかもしれません。
ここで、ちょっとご自身を振り返って、エッチの最中、どこを見ているのか、どんな視線で女性を見ているのか考えてみてください。
例えば
- 唇や胸、女性器ばかりみて、女性の目を見ていない
- 女性の顔を見て反応を観察している
- 暗くて表情がわからない
- 目をつむって自分の感覚に没頭している
ということはありませんか?
- 一つ目の場合、寂しいです。
- 二つ目の場合、目つきが鋭くなっていて、結構怖いです。
- 三つ目の場合、きっといろいろ適当になってると思います。間接照明を使うなど、表情が見える程度に明るさを調整してください。
- 四つ目、女性は気持ち良くなることを諦めてしまってるかもしれません。
女性はエッチの時、様々な心配や考え事をしてしまっていますし、相手にどう思われているか非常に気にしています。だから、優しい視線で見つめられると、安心するんです。安心するということは、エッチにより集中できるようになり、感度が良くなるんです。
そこに「微笑む」がプラスされたら最強です。
「女性の絶頂ブログ」管理人のマリモさんは、目を見つめることの重要性にちゃんと気づかれていて、自然とされているのですよね。
それから目を見てセックスするのは、実はとっても大切なことなんです。
体の快感だけでなく、心の満足度も高めることができるので。
体験女性の感想の中に、目が合って優しく微笑んでくれたことが嬉しかったと書かれていますし、マリモさんも
「目が合うと微笑む」というのは無意識的にやっていますね。
と書かれています。
簡単なテクニックなのに効果が高く、特にこれといったリスクも思いつかないので、是非取り入れていただきたいです。
言葉責め
もう一つは言葉責めです。
こちらも、ちゃんと意識されている男性は少数派なのではないでしょうか。AVで覚えたフレーズをうっかりそのまま言ってしまうと、たいてい女性を怒らせたり傷つけてしまうことになります。でも、ちゃんと効果的を発揮させるためのノウハウが、記事になってたんです。
言葉責めって一般的には女性に対して乱暴なセリフや、辱めるような言葉を投げかける行為と思われているでしょうけど、それって大きな間違いなんですよ、言葉責めの目的からすれば。
ほんとそう。
そして、本来の「言葉責め」とは
言葉によって女性の想像力や思考を刺激し、心の興奮度や体の感度を高めること
だと再定義されています。
そして、なぜ女性に言葉責めが効果的なのか、詳しく書かれています。
さらに実際のやり方として
- パターンその1「実況中継」
- パターンその2「感想」
- パターンその3「予告」
- パターンその4「代弁」
- パターンその5「質問」
- パターンその6「指示命令」
基本の6パターンを解説されています。
パターン1が一番易しくて、数字が大きくなるにつれてだんだん難易度が上がっていきますが、パターン1-3ぐらいでも十分効果があると思います。
具体例も書いてあって、
- 例えば実況中継なら、「耳が真っ赤になってるね。」「すごい濡れてきたよ。」
- 感想なら「この角度から見る誰々の顔、とってもきれいだよ。」
- 予告なら「(目を見つめながら)キスするよ。」
正直、読んでるだけでキュンキュンしてきます(笑)
どうしてこんなにも女性の気持ちがわかるの?って思うくらい。
「目を見つめる」がここでも登場していますね。
男性のみなさんはピンとこないかもしれませんが、快感は刺激している「場所」ではなく「脳」で感じていますので、物理的な刺激を与えることよりも、脳の感度を上げることにフォーカスしてください。つまり、狙うべきは性器周りではなく「脳」なんです。
そもそも、「言葉責め」という言葉が誤解を招くんですよね。「言葉掛け」でいいと思うんです。これじゃあ普通過ぎてインパクトがないかもしれないですけど。いずれにせよ、「言葉責め」という言葉のイメージだけで、責めたり攻めたりすると逆効果なのでご注意ください。
応用が効くように書かれているので、ぜひ読んでみてくださいね。
じっくりと心を体をほぐしてもらった後に、この二つのスイッチを入れられたら…確実にメロメロになってしまうなぁ。
「女性の絶頂ブログ」まとめ
さて、6回に渡って「女性の絶頂ブログ」というサイトの記事をご紹介しながら、初めて出会った時の言葉にならない衝撃と、読むほどにボロボロと剥がれていくこれまでの思い込みを、私なりに表現してみました。
何度も言うけれど、記事中の女の子が、女性からみてほんと気持ちよさそうだし、綺麗だし、羨ましいぐらいなんですよね。
実はこれってすごくポイントで、これまでエロ動画を観て、興奮したり驚くことはあっても、「気持ち良さそう」とか「いいな」と思ったことが一度もなかったということなんです。
これまでのセックスやAVの世界観に「何か違う」と思いながらも、何が違うのか、どうしてほしいのか漠然としていて、うまく表現できずにいましたが、こちらのサイトの動画は「本物」だと直感で理解できたし、読むほどに、これまでの違和感の理由と対処方法がはっきりと認識できるようになりました。
緊縛やアダルトグッズを使ったプレイといった記事もあり、ついつい刺激が強めな記事に引き寄せられがちになりますが、じっくり読むと、多くの人が気づいていない女性が持つ性の能力やセックスを楽しむ上での本質的で大切なことが、あちこちに散りばめられています。
自分一人の経験だけでは絶対わからない、アダルトビデオでも、本を読んでも産婦人科の先生に聞いても見えてこない(情報があったとしても断片的)、女性の肉体の神秘や、セックスってもっと自由に心から楽しんだらいいんですよと教えてくれるサイトだと思いました。
こんな体験ができるなんて、独身なら絶対応募していましたね。残念ながら条件的にアウトだったんで諦めたんですが。
でも、女性の心と体のことをこんなにも熟知してくれている男性が世の中にいるとわかっただけでも、大きな癒しがありました。
こういう情報を発信するのは、いろいろと制約やリスクがあって難しいことだと思うし、体験女性もすごく勇気がいることだと思います。そんな中で発信してもらえて、しかも観ている人の心に突き刺さる方法で、素晴らしいサイトだと思います。マリモさんご自身も、きっと素敵な男性なんだろうな。
多くの女性に喜びを与えてくださって、また、体験女性も観ている人にありのままの姿を見せてくれて…ありがとうございます。
本気で感じている女性の姿は、エロくて美しかった。
・・・
以上、「女性の絶頂ブログ」のご紹介でした。
このブログ自体はまだまだ続きます。ここまでで、書きたいことのまだ半分くらいしか書けていないのです…
(ここでの学びがやがて、私が本当に知りたかったことへの出会いにつながっていきます。)
こちらの記事もご参考に
「女性の絶頂ブログ」のマリモさんから感想をいただきました!
ウッぺさんが書いてくれた記事は全て読みました。
私自身が気づかなかったことまで触れていただいて「あー、なるほどなぁ。こんな見方があるんだなあ」と、大変参考になりました。 ありがとうございました。
ウッぺさんのブログは今後も楽しみにしてますので、ぜひ楽しみながら気長に続けてくださいね。 最初はアクセス数少ないでしょうけど、続けているとある日伸びます。私のブログがそうでしたから。
素敵な記事を本当にありがとうございました。
マリモ・男性