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〜レス妻の目覚めの記録〜

早漏という才能「たった3分からの大逆転」その1

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アダム徳永. 「たった3分」からの大逆転: 男の「早い」は才能だった!
 

アダム徳永さんの『スローセックス完全マニュアル』に出会って感銘を受けた私が次に読んだ本は、『「たった3分」からの大逆転 男の「早い」は才能だった! ※1』です。

 

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アダム徳永『たった3分からの大逆転 男の「早い」は才能だった』

 

女性なのになぜこの本を選んだかというと、男性の本音が書いてあるような気がしたからなんです。実際読んでみて、これまで男性の心と体を表面的にしか捉えていなかったことに気がつきました。多くの女性がセックスで傷つき悩みを抱えていますが、男性もまた、セックスや自分の体で深刻に悩み、追い詰められていたのだと、初めて知ることになります。

 

早速、中身をみていきましょう。

 

 

 

「おめでとう」の意味

本を開いた最初の 「まえがき」はこんな言葉から始まっています。

本書を手にされたあなたに、まず一言。

「おめでとうございます!」

いきなりで驚かれたでしょう。しかし、この言葉ほど、今のあなたにピッタリな言葉はありません。

p1

意外な出だしで、私ですら驚いたので、実際に悩んでらっしゃる男性はもっと驚かれたことでしょう。

「おめでとう」の意味とは…

 

それはあなたが、素晴らしい資質の持ち主だから

とありました。さらに「本書を手にされただけで、もう早漏克服に半分成功したも同然なのです」と続きます。

 

明るい光が差してきたように感じられたかもしれませんし、戸惑いを感じられたかもしれませんね。この言葉の意味は、本の中で徐々に明らかにされていきます。

 

 

たくさんトライした間違った克服法

アダムさんは、ご自身が提唱されているスローセックスの醍醐味として、長時間交接がなくてならないと説かれています。また実際ご自身も、現在では1時間でも2時間でも交接を楽しまれてるそうなのですが、実は37歳まで「1分ともたない」超早漏で悩まれていたそうです。

その時の惨めな気持ちや恥ずかしいエピソードなどを本書で赤裸々に告白されています。また、なんとか克服したいとの思いから、これまで試してこられた数々の早漏対策も挙げられていました。

 

私がこれまで試したものをざっと羅列してみたいと思います。

天井のシミを数える。頭の中で九九を暗唱する。金冷法。早漏防止クリームを塗る。お酒を飲む。コンドームの2枚重ね。セックスの前に一発抜いておく。イキそうになったら睾丸を引っ張る。ペニスを乾布摩擦する……。

p20

 

中には多少効果のあったものもあったけれど、「克服という言葉には程遠いものばかり」だったそうです。

 

さらに思い余った、アダムさんは、亀頭の裏にある「縫い目」をカッターで切ろうとされたそうです(!)でも、自分で切る勇気がなく、美容整形外科の先生に相談したところ

「その筋には神経が走っています。それを切ったら、あなたのペニスは男性としての機能を失う」

p22

と諭されたそうです。

こちらの動画でも、その辺りのことを話されています。

 

www.youtube.com

さらにこの動画には、実際にその「縫い目」(裏筋)を切ってしまわれたという若い男性の話も登場します(9:15)。

 

その部分はぜひ動画をご覧いただきたいのですが、私はこの話を聞いたあと、なんとも言えない深い絶望感をしばらく引きずってしまいました。

どうにもならなくなってしまった自分の体の一部を、この先一生引き受けて生きなければいけない、その男性のやりきれない気持ちや、そのことを大切な人に打ち明けられないであろう苦しさが押し寄せてきたからです。

 

同時に、ここまで思いつめてしまうものなのかと、女性にはわからない男性の深い闇があることも知りました。

 

もし今、早漏の悩みから縫い目を切ってしまおうかと悩んでる方がいらっしゃったら、絶対にしないでください。この若い男性からの大切なメッセージが、1人でも多くの方に届きますようにと、ただ願うばかりです。

 

 

男性にとってのセックスのコンプレックス

このように、男性にとってのセックスのコンプレックスは本当に大きいものなのですね。人は誰しも様々なコンプレックスを抱えていますが、

 

早漏という弱点は、走るのが遅いとか、歌が下手とか、数学が苦手といった弱点とはまったく次元の違う、計り知れない大きさのダメージを男性に与えるのです。

p24

 

セックスの悩みほど大きなコンプレックスはない

p23

とアダムさん言われています。しかも、

  • 性的なコンプレックは、バネにならない
  • 他の何かでは補いようがない
  • 自分から遠ざけても、コンプレックスが解消されるというものでもない

 のです。

 

早漏とは、一般の男性の標準よりも、挿入から射精までの時間が短いこと。言葉にすればたったこれだけの弱点です。しかし、たったそれだけのことが、男性の自信を根底から奪い去ってしまうということをしっかりと認識してください。

 

「たかが早漏くらい」と、高を括ったり、「どうせオレなんか」と、あきらめたり、放っておいたりしては絶対だめなのです。

 

なぜなら、

誰にも否定できないのは、人間はみんな愛を欲しているということです。(中略)どんなに実際のセックスから逃げようとも、理想の愛に手を伸ばせないことへのたとえようのない虚しさに、無意識のレベルでうちのめされることになるのです。

p25−26

 

セックスのコンプレックスは、「男としての存在価値」という自負を、根こそぎ奪い去ってしまうのかもしれません。

 

 

ではどうすればいいのか。

これまであなたが何を試してもダメだったのは、方法が間違っていたからです。はっきりさせておきたいのは、早漏は「不治の病」でもなければ、「そういう体質」でもないということ。あきらめることなどありません。正しい知識と方法に基づき、しっかりとトレーニングを積めば、単に「長持ち」になるだけではなく、強力なパワーを操れるようになるのです。

p2−3

 

それを詳しく解説したものが本書になります。

この本は、かつて早漏で悩んでいたアダムさんが、過去の自分に届けたいとの思いで書かれているので、同じように悩んでらっしゃる多くの男性にとって、勇気付けられる内容なのではないでしょうか。

  

早漏の定義

ここで、アダムさんが考える早漏の定義についてみておきます。

 

一般的な早漏の定義は諸説ありますが、その多くが挿入時間に関するものです。しかし、アダムさんは独自の定義をされていて、こちらの動画でわかりやすく解説されています。

早漏克服講座第1回「超漏と類早漏」

早漏克服講座第1回「超漏と類早漏」」より

アダムさんによると、たとえ20分持たせることができたとしても、イカないように恐る恐る調整している場合は、「類早漏」として早漏の分類にカテゴライズされます。

 

人間のセックスは、「生殖行為」としての役割もありますが、それ以上に「愛の行為」が多くを占めています。人間のセックスが動物の交尾と決定的に違うのが、男女が愛し合う喜びの行為としてセックスするという点です。射精というゴールに向かうのではなく、その過程でどれだけ楽しさや気持ち良さを感じられるかが大事になります。

 

女性が性的に満足するにはある程度の時間は必要ですが、何分以上あれば満足できると時間で測れるものでもないですし、一方男性もまだイッたらダメだとおそるおそる動かしていては、男性自身が楽しむことができません。

 

ですから、時間の長短を超えた視点が必要になります。

 

つまり

早漏とは何か?

「射精をコントロールできないすべての男性」

のことです。

早漏かそうでないかの違いは、何分以上持続できるかではなく、パートナーの女性の官能レベルや体調に合わせて、自由自在に射精をコントロールできるかどうかなのです。

p32

 

スローセックスにおける早漏克服とは、「長持ち力」ではなく「コントロール力」なんですね。そして、この「自由自在に射精をコントロールできる」状態を、早漏を超えた能力として「超漏」と呼ばれています。

 

この定義だと、きっとほとんどの日本人男性が「早漏」「類早漏」該当することになります。多くの男性は「(類)早漏」のレッテルを貼られてがっかりされたかもしれません。でも、そんな男性のみなさんに「いいお知らせがあるんです」と動画の最後の方で言われています。それは、この本の副題にもなっているように、早漏」は実は才能だということなんです。

 

どういうことか、もう少し詳しくみていきましょう。

 

早漏という才能

引き続き、本から引用していきます。

 今日まであなたは、挿入するとすぐ射精してしまうペニスを、「なんて情けないペニスなんだ」と思ってきたはずです。能力が低いから、すぐ射精してしまうと。

 

それは大きな誤解です。まったく逆なのです。能力が低いどころか、あなたのペニスは、感じる力=性的感受性が、東大生の学力並みに高いのです。ペニスの感度があまりにも高すぎるため、管制塔である脳が、コントロールできていないのです。たから、微弱な刺激にたちどころに反応して、管制塔の指令が間に合わず、暴発してしまっているのです。

 

あなたはすでに、超高感度な受信機を持っているのです。あとは、周波数や音量を調整するつまみを手に入れればいいだけなのですが、これまでの価値観を変えるためにも、まずは、あなたが、自分の優れた資質を認識する必要があります。

p33−34

だそうです。早漏という特徴は生まれつき優秀な感じる力を持っているということなんですね。今までコンプレックスだったことが、実は才能だったって、人生の大逆転が起こりそうな予感がしますね。

 

ここでは、感じる力の源を「性エネルギー」として覚えておいてくださいと書かれています。性エネルギーとは「快感と性的興奮によって生じるエネルギー」のことでアダムさんが定義された用語です。こちらの記事にも登場していましたね。

 

 

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身につけてほしい3つの必須スキル

さて、射精のメカニズムやコントロールの具体的な話に移っていく前に、愛する女性とセックスするために、最低限身につけて欲しい3つの必須スキルについてに触れておきます。

本の中で挙げられている3つのスキルとは

  • 愛情
  • スローセックス
  • 早漏克服

です。

 

ここでご注意いただきたいのは、3つ目の「早漏克服」は、他の2つを身につけた時に初めて威力を発揮するスキルという点です。というのも、早漏を克服し、射精のことを心配せずに、好きなだけピストンできるようになったとしても、女性の体の扱い方を知らないまま、ピストン時間が長くなっただけでは、女性は気持ちよくなれないし、場合によっては苦痛な時間が増えてしまいかねないからです。

 

本書の内容は、早漏克服に関することと、スローセックスに関することが、だいたい半々ぐらいで構成されています。ですので、早漏克服に取り組みながら、スローセックスのテクニックもマスターするようにしてください。また「愛情」については、本文中のあちこちに書かれています。もし、スローセックスについてまだ理解されていない方は、こちらの記事から先に読まれることをオススメします。

 

 

次回は、射精のメカニズムやトレーニング方法などについてご紹介していきます。

 

参考・引用文献
※1 アダム徳永. 「たった3分」からの大逆転: 男の「早い」は才能だった! . 講談社, 2010.

 

(つづきの記事はこちら)